マノア・マーケットプレイスは、観光客がこぞって行くような所ではありませんが、ハワイ大学の山側、マノア・バレーにあり、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。
マノア・マーケットプレイスは、アレクサンダー&ボールドウィン(A&B)が2016年に購入しました。アレクサンダー&ボールドウィンは、ハワイの会社で、ハワイが属州であった時代の五大企業「ビッグファイブ」のひとつです。現在は不動産業を中心に、さまざまな農業も行なっています。ハワイ州には3万5千ヘクタールの土地を持っていて、州最大の不動産の持ち主のひとつです。ミッションインポッシブルなどで有名な男優、アレック・ボールドウィンとは関係ありません。
そのA&Bが、マノア・マーケットプレイスの改装工事をすると発表しました。工事は、今月末に始まるとのことです。17日に行ってみたのですが、まだ始まっていませんでした。ビデオは、その時に撮ったものです。
A&Bによると、改装には、人の流れの改善、座れる場所の増設、屋外集会所の設置などが含まれています。外壁、トイレ、バルコニーなども改装され、省エネの照明が設置されます。中央に人目を引く階段を作り、サインも新しくし、節水灌漑設備、EV充電所、子供たちの遊び場なども設置されます。
工事は2023年秋に終わる予定で、工事中の閉店はありません。工事費は$830万ですが、これには、今年すでに終わっているインフラ改善費用は含まれていません。
「アレクサンダー&ボールドウィンは、地元のコミュニティーに40年間サービスを提供してきたマノア・マーケットプレイスに投資できることをうれしく思います。このセンター全体の改装によって、お客さんは今まで以上に買い物と食事を楽しみ、子供たちには遊び場があり、テナントが繁栄する環境が備わります。この物件を購入してから、古くなったインフラ、持続可能な涼しい屋根の吹き替え、省エネ空調への取り替え、駐車場の再舗装、相乗り用駐車スペースなどのアップグレードを最優先してきました。」(A&B最高執行責任者ランス・パーカー)
Anchor tenant(核テナント)
アンカーと言う言葉は船の錨を意味する言葉ですが、日本ではリレーの最終走者と言う意味で使われることが多いと思います。しかし、「頼みの綱」あるいは「最強の部分」と言う意味もあり、ニュース番組のアンカーやショッピングセンターのアンカー・テナントなどの言葉は、それから派生したものです。
アンカー・テナントは、ショッピングセンターの客足を増やすために最も重要なテナントですので、家賃も安くしてあり、そのほかの小規模小売店は、アンカー・テナントの恩恵にあずかっているわけです。
2階建てですが、人通りの少ない2階は、眼科や歯科などが多いです。たまたま通りかかって入るかもしれないような店は1階、用がないと行かないようなところは2階と言うわけですね。低層の小規模なショッピングセンターは、このような造りになっていることが多いです。アラモアナショッピングセンターのような大きなものは、駐車場がショッピングセンターと同じ高さまであるので、必ずしも上階の方が客が少ないということはありません。中央に大きな階段を作るのは、2階の人通りを増やそうということかもしれません。
143,000平方フィート(13,285平米)のマノア・マーケットプレイスのアンカー・テナントは、スーパーのセイフウェイとドラッグストアのロングス・ドラッグです。私のコンドに一番近いショッピングセンターも、同じコンビです。
そのほかに、ケイズ・クラックシード、フェンドゥ・ブランジェリー、アイランド・マナプアなどの小売店があります。デザイナーのアリソン・イズのザ・ショールーム、マノア・バレー動物クリニックなども新しく入り、他にも開店予定の店があるそうです。私は普段このショッピングセンターに行くことはありませんが、今日はサブウェイで人と会って昼食を取り、その後セイフウェイで買い物をして帰りました。皆さんが次にハワイに来られるころには、工事も終わってきれいになっているかもしれませんね。
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