Canopy(キャノピー、天蓋)
日本でキャノピーと言うと、屋根付きバイクを連想する人もいるでしょう。辞書を引くと天蓋と出てきますが、天蓋と言うと天井付きの豪華なベッドを思い浮かべるかもしれません。英語でバイクの屋根をキャノピーと呼ぶことはないと思いますが、ここでいうキャノピーがどういうものか、折り畳み式のものからかなり大きなものまで、いくつか写真を載せておきます。
ホノルル市議は、これを商業系物件や集合住宅の屋上に設置して太陽光パネルをつける場合、高さ制限を12フィート(3.6m)余分に許可するという法案を検討しています。そればかりか、その下のスペースに屋上庭園、レクリエーションエリア、集会場所、ラナイなどを作っても、床面積には入れないというのです。
Zoning(建築規制)
法案が可決するまでにはまだ何週間かかると思われますが、2022年9月22日にホノルル市議ゾーニング都市計画委員会で満場一致で可決され、質疑の必要さえありませんでした。法案を出したのはトミー・ウォーターズ市議長で、グリーンエネルギー奨励のために土地利用法を改訂しようとする継続的努力の一端です。設計段階でこのような例外処置が認められることはあっても、既存の建物はそれがなかったのです。
「私は再生可能エネルギーを強く支持していますが、ソーラーパネルを取り付けることができないという問い合わせが多いので、何かしなければならないと思っていました。ソーラーパネルや、屋上に取り付ける設備を高さ制限があるために設置できない状態なのです。」
この法案はソーラー業界や不動産業界からは多くの支持を得ていますが、それ以外の業界で、市議で証言をする人がいませんでしたので、まだあまり知られていないようです。視界を遮るという意見もありましたが、それよりもソーラーの方が大切だと言うのが皆の意見です。
ハワイ・ソーラーエネルギー協会のロッキー・モールド事務局長によると、ソーラーパネルをつけるキャノピーは、その下を居住可能なスペースにすることができるように設計されています。しかし、法案では42インチ(1.07m)の手すりを設けることは義務付けているものの、壁で囲って部屋にすることは認めていません。照明は、傘をつけて、周りのビルに光が当たらないようにしなければなりません。
Inflation Redaction Act(インフレ削減法)
2015年、ハワイ州議会は、2045年までに化石燃料を廃止し、太陽光と風力発電にすると決議しました。今年8月、オアフの電力の10%を供給していた石炭火力発電所が閉鎖されました。最近可決された連邦インフレ削減法のより多額の優遇税制のおかげで、再生可能エネルギープロジェクトは、より魅力を増すでしょう。
Hawaiian Electric(ハワイ電力)
「2030年までに新しく5万件のソーラーパネルを設置する計画ですので、屋上などの平坦なスペースを活用できる創造的なアイデアは大歓迎です。」(ハワイアン電力スポークスマン、ジム・ケリー)
Industrial Park, Office Park(工業団地、オフィスパーク)
喜んでいるのはエネルギー関係者ばかりではありません。全米工業団地オフィスパーク協会のハワイ支部は、機械室や保守設備などの収納ができることを歓迎しています。
私のコンドの屋上も設置できるかもしれませんね。
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