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神アポイント:百歳の母がショートステイに入りたいと言い出した訳

 3月31日はイースター(復活祭)です。だからどうしたと言われるとそれまでですが、私はクリスチャンですので、クリスマスとイースターくらいは、それらしい話をしたいと思っています。

 私が介護している百歳の母が、ある日突然、ちょっとショートステイに入ると言い始めました。ショートステイが好きだというご老人はいないと思いますが、母も決して好きではありません。私の都合で母の介護ができないときは、仕方なく入ってもらうのですが、自分から入ると言ったのはこれが初めてでした。

 実家が寒いからかもしれませんし、私を休ませたいと思ったのかもしれません。理由を聞こうかとも思いましたが、「なんで?」などと聞いて、「それもそうだな」などと思われても困るので、気が変わらないうちにさっさと手配をして、私は数日間、介護から解放されました。

 とは言え、里の松山には仲の良い友達がいるわけでもなく、家族はみなハワイですので、特にすることはありません。唯一行ったのは、介護が必要になるまで母が通っていた教会でした。日曜日の礼拝に行ったところ、何か挨拶をしてくださいと言われたので、タイでのボランティア活動の話をしました。私たちの教会がサポートしている孤児院などの話をしたのです。

 その後、Sさんという男性も話をしました。彼は、ある中小企業の社長さんで、愛媛大学と協力して、浸食によって舗装道路の下にできる空洞を発見する機械を開発しました。補助金がまだ残っていて、年度末までに使わなければいけないので、何かニーズがあれば使ってくださいと大学から言われたそうです。そこで、この機械に関して問い合わせのあった国々を2週間かけて訪問し、帰ってきたところだったのです。

 その一つがタイで、タイ政府が買ってくれるかもしれないとのことでした。私は、寄付の話などしなかったのですが、何かニーズがあれば会社からタイのために寄付したいと言ってくれたのです。

 そこで、礼拝の後、タイの状況について彼に話しました。2月のブログにも書きましたが、宣教師のマイクさんが、孤児院の経済的自立のために養鶏プロジェクトを拡大しました。彼は、アメリカ人で、孤児院自立のためにいろいろなプロジェクトを始めたのですが、今年になって、それを拡大したのです。彼は、うまく行けば自立可能だと思っているのですが、タイ人のジョン牧師はそれほど楽観的ではありませんでした。

 その理由については長くなるので述べませんが、もう一つ困ったことがありました。私は、母の介護で私が牧師を辞め、私の教会も、知り合いの牧師が始めた教会と合流することになったことを、1年前にジョン牧師に告げました。そのため、教会の口座に残っているお金がなくなったら、孤児院を全面的にサポートすることはできなくなるということも話しました。

 このままだと、数年後にはなくなります。お金を使い果たす前に、そのお金を使って何らかの事業を始めてもらいたかったのですが、彼はそれほど英語が上手ではないので、ちゃんと理解できていなかったようです。私は、ジョン牧師が、一向に自立できそうな規模の事業を始める様子がないので、もう一度はっきり説明しなければいけないと思っていたところでした。

 ところが、今回の養鶏事業拡大について彼がマイクさんと話をしていた時、そのことが話題に上って、状況を理解していたマイクさんがジョン牧師に説明したのです。サポートがなくなれば孤児院の運営を継続できなくなるので、ずいぶんがっかりしていました。彼がうまく行くとは思っていない事業のために私が資金提供したことも、良く思ってなかったのかもしれません。

 私はそのことをSさんに説明しました。孤児院が自立できる前に私の教会のお金がなくなったら、その後サポートを続けていただくことが可能かどうか尋ねたところ、快く引き受けてくれました。それをジョン牧師に報告し、彼も非常に喜んでくれました。もし自立できれば、他にもニーズはいくらでもありますので、寄付先はいくらでもあります。特に、この教会はミャンマーとの国境が近いので、難民支援のためにも貢献しています。皆さんの中にも、心ある方がいらっしゃったら、ご連絡ください。

 母がショートステイから帰ってきたとき、なぜ入ったのと聞いたところ、全然覚えてないとのことでした。私が母の教会に行って、Sさんと話すためだったに違いないと説明しましたが、あまり理解できていないようでした。

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