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サンアントニオ新築物件:$20万で家賃$1,550

 今回、銀河不動産の奥山社長と、ヒューストン、サンアントニオ、フォート・マイヤーズ(フロリダ)、クリーブランドの戸建て物件購入ツアーに行きました。今日は、サンアントニオ(テキサス)です。サンアントニオと言っても、ご存じない方が多いと思いますが、急激な人口増加で、現在、米国で10番目の都市です。

 ところで、エージェントさんは、テスラ・サイバートラックで迎えに来てくれました。ど派手。ど派手な割には、心配していたほどプレッシャーは強くありません。

 ここは、レナーと言う米国有数のホームメーカーの分譲団地。私がハワイにいるときに通っている教会の牧師さんの紹介です。牧師のキモさんは、経営学博士で、元大学教授。自分自身、この団地で2戸購入しました。価格は$20万前後。現在、月$1,550で貸せているそうです。

 新築を購入するメリットはいくつかあります。まず、保証付きなので、保証期間中は維持費がほとんどかかりません。この物件は1年保証。機械類は2年保証、基礎は10年保証です。新築のもう一つのメリットは、テナントを見つけやすいこと。もう一つのメリットは、仮にここに1戸買ってうまく行った場合、2戸目を買うときは見に行かなくても大丈夫。

 また、レナーは、安いローンを出しています。今日も、最初の1年は1%台、2年目は2%台、3年目は3%台、4年目から4%台と言う宣伝メールが来ていました。4%台なら十分安いですが、4年後にもっと安くなっていれば、借り換えをすればいいです。

 この辺りは石灰岩が多く、基礎が弱いので、傾く家が多いです。基礎の保証が10年なのはそのため。サンアントニオは米軍基地が多く、基盤産業の一つです。

 奥山社長は、どの家も安っぽいのが気になっている様子。このような家をクッキーカッター・ハウスと呼びます。クッキーカッターでクッキーを作ると、みな同じ形になるように、どの家も似ているという意味です。日本ならこんな何の変哲もない家は売れないかもしれません。

 米国では、このような家はスターター・ホームと呼びます。ファースト・タイム・バイヤー(初めて家を買う人)が買う家です。米国では、一生に6-7回家を買い替えるのが普通。気に入らない家でも、早く買っておかないと、将来、何も買えなくなります。こんな家でも買っておいて、数年後に売るときには値段が上がっており、それでできたお金を頭金にして次の家を買います。そのころには自分の収入も増えていて、ローンを多く借りられるでしょう。最初からドリームハウスを買える人はそう多くはいません。こんな家から始めるのです。

 実は、バイヤーの多くはキモさんのような投資家ではないかと思っていました。ところが、投資家のバイヤーは全体の6%に過ぎないそうです。

 海外の投資家でもレナーからローンをもらうことはできます。頭金25%以上で、金利は8.75-8.875%だそうです。ずいぶん細かい数だと思うかもしれませんが、米国の住宅ローンの金利は1/8%ずつ変化します。

 今回見た団地よりももっと遠いところにいくつも開発が進んでいるそうですが、あまり遠いところはなかなかテナントが入らないそうです。この辺りは環状線の内側で、大丈夫。

 私は、サンアントニオに来るのはこれが2回目。初めて来たのは、10年以上前で、IREM(全米不動産管理協会)とCCIM(米国認定不動産投資顧問協会)の合同サミットでした。その時は、まだ大学生の長男を連れてきました。彼は、当時ハワイのシー・ライフ・パークでアルバイトしていましたが、サンアントニオは、内陸ですが、シー・ワールドがあります。それを見に行きたかったという訳。

 合同サミットのキーノート・スピーカーは、フォーブス氏でした。彼は有名な経済誌、フォーブスの会長で、1996年と2000年の大統領選に出馬しました。キーノート・スピーチでは、中国の台頭を恐れる必要はないと、しきりに強調していました。彼の「予言」は大外れ。

 フィルさんにテスラのサイバートラックの値段を聞いたところ、6桁だとのこと。と言うことは10万ドル以上です。ざっくり1500万円。日本なら家が買えます。アメリカでも買える地域はあります。今回最後に行くのはクリーブランドですが、クリーブランドの家の中央値は10万ちょっとです。その話はまたクリーブランドのビデオで詳しくお話ししましょう。

 奥山社長は、こんな風に団地がどんどん開発されて、町が広がっていくのが、とても信じられない様子。米国ではこれが普通です。もちろん、人口が増えてないとできませんけどね。テキサスなど、南部サンベルトの州は、人口が増えています。それに比べて、カリフォルニアやニューヨーク州は落ち目。サンアントニオにはトヨタの工場もあります。住宅の高いサンフランシスコやニューヨークに住んでいた人が、在宅勤務ができるようになって安い地方に移り住んだのも原因の一つ。

 サンアントニオは、数十年後には、オースチンとつながって、一つの大都市圏になるだろうと言われています。オースチンはテキサス州の州都。ダラスとフォートワースがダラス・フォートワースと呼ばれる都市圏になったのと、同じような感じです。

 ここを開発しているレナーは、オースチンで3Dプリント・ハウスの開発をしました。実際に建てたのは、ICONと言うオースチンの会社。明日見に行くことになっていたのですが、アポの時間が合わなくて、見ることができませんでした。この後、有名なアラモの砦を見に行って、リバー・ウォークで夕食を取ることにしました。リバー・ウォークとは、サンアントニオのダウンタウンにある川と運河の岸に開発された一連の商業施設です。その多くがレストランやバーで、息子と来た時もそこで食事をしました。とても風情があり、有名な割には安価なレストランもたくさんあります。

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サンアントニオの開発物件:$20万、家賃$1,550
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