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ワイパフの9LDK:4LDKと3LDKと2LDKに分けて使える?

 今日はワイパフのオープンハウスに行ってみました。真珠湾の近くの住宅街で、新しくできた電車の沿線です。業者は1990年築と言っていますが、登記では1957年築。2007年に増築して築面積が何と3,716平方フィート(345平米)。

 当初は4LDKでした。それに1階の2LDKと2階の3LDKを増築したそうです。しかし、登記によるとこの物件は8LDK。どこでどうやって9LDKになったのかは知りません。

 ガレージは640平方フィート(59平米)。縦列なら4台とめられます。敷地は5,400平方フィート(502平米)。売り出し価格$130万。固定資産税評価額$1,244,000。AI査定は$1,129,900です。

 問題は台所です。戸建てには通常一つしか認められていません。現在三つありますが、正真正銘の台所は一つだけ。後の二つはキッチネットで、何かが欠けているはずです。どれが台所か聞いたところ、2階だそうで、1階の二つはキッチネット。その一つが2LDKにあり、オーブンも冷蔵庫もありません。

 この2LDKに入った時に、右側に階段がありました。上がると2階の3LDKで、そこには台所があります。左にドアがあり、ドアを開けると2LDK。このドアで上下を分けているのです。

 2LDKのネット家賃は$1,700。バスルームは一つですが、我慢できなくなったら、ガレージのトイレが使えます。

 その向こうが元の家で、4LDKで、区切ることができます。4LDKのネット家賃は$3,800ですが、ちょっと狭い。1,100平方フィート、100平米くらいで、寝室が狭い。

 この家は、大きくてまずまずの値段なので、たくさんの人が見に来ていました。

 元の家の台所は、今はキッチネットのはずですが、見たところフルキッチンですね。鑑定士が来るとき、台所が二つあると、違法なので鑑定できません。鑑定してもらうためには、冷蔵庫を台所の外に出せばいいだけです。そうすればキッチネットに早変わり。変な法律ですね。

 もう一つ法律の話をしましょう。オアフ島では、家族親戚以外の人は5人までしか一緒に住めません。この家を買った人がこの4LDKに住んで、3LDKと2LDKを貸したとしましょう。一つのベッドルームに一人住んでちょうど5人です。夫婦が一つの寝室に寝ることもあるでしょう。また、ハワイは家賃が高いので、大人数で住む傾向があります。とすると、3LDKと2LDKを同時に合法的に貸すのは難しい。

 一つ考えられる方法は、2LDKをADU(付帯住居)にすることです。そうすれば、フルキッチンを付けて、人数制限なしで貸せます。オーナーが3LDKか4LDKのどちらかに住んで、もう片方を貸せば、5人まで住めます。ADUの規制を緩和する動きがありますので、可能かも。でも、残った3LDKと4LDKが分かれてしまうのは?ADUは2LDKまでなので、3LDKか4LDKをADUにすることはできません。

 2階には正真正銘の台所。正面と裏に112平方フィート(10平米)のラナイがあります。かなり大きな主寝室で、専用のバスとウォークイン・クローゼットがあります。それにしてもずいぶん変わった間取り。

 ネット家賃は$3,400。4LDKが$3,800でしたが、こちらの方が広い。約1,440平方フィート(134平米)です。やはり、4LDKはそんなに高くは貸せないかも。

 ファミリールームとリビングルームが壁で仕切られていますが、それは変。一つの大きなリビングルームにするべき。あるいは、壁の片側にドア、反対側は壁で潰して、ベッドルームにすることもできなくはありませんが、とてもちぐはぐな間取りです。家の中央ですから、耐力壁で撤去できないのでしょう。

 リビングにも同じ大きさのラナイがありますが、家の裏側です。4LDKの屋根が見えて、景色は良くない。この屋根の向こう側には太陽光パネルが19枚あります。こんなに大きな家なら、もっとつけても良かったのでは?

 いろいろ問題がありますが、この値段でこれだけ大きな家は普通買えません。

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ワイパフの9LDK:4LDKと3LDKと2LDKに分けて使える?
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