昨年12月、ホノルルのコンドの中央値が過去最高だったと言うお知らせをしたばかりですが、先月、2025年2月は、戸建が過去最高値を更新しました。前年比で10.2%上がり、22年5月の$1,153,500を更新して、$1,185,000です。為替レート$1=150円とすると、1億7775万円です。それに比べて、コンドは前年比で3.6%減で、$512,500から$494,000に下がりました。

ちなみに、東京の戸建ての平均が約6000万円ですが、平均と中央値との間には、かなりの差があります。オアフ島の場合、平均は$140万を超えており、日本円では約2億1千万円です。これは、少数の豪邸の売買価格が平均を釣り上げているからです。中央値は、売れた物件を価格順に並べて、真ん中にある物件の価格ですので、標準的な家の価格と言えます。
前回最高記録を更新した22年は、金利が上がる前で、うなぎ上りに価格上昇していましたが、今回の上昇は、もっと落ち着いています。前回の記録更新時、売値は平均して売り出し価格の102.2%でした。つまり、売り出し価格より高く売れた物件の方が多いと言う、異常な状態だったのです。今回は98%です。
2月は、$110~140万の戸建ての売買が全体の27%を占めてしますが、去年は21%でした。それに比べて、$90万未満の戸建は30%から22%に減りました。

戸建は、契約するまでの期間が去年の2月は30日でしたが、今年は23日に短縮されました。コンドは、39日から48日に増えました。ちなみに、米国ではオファーが受け入れられた時点で契約となります。逆に、新規売出物件は戸建てが4.7%減って281戸に、コンドは20.3%増えて641戸になりました。売り出されたコンドの価格帯は万遍で、$30~60万が全体の半分を占めています。

戸建は、新規売出物件は減ったもの、在庫は前年比で21.5%増です。コンドは55.6%も増えています。前月比だと、戸建は1%の減少、コンドは3.4%の増加です。現在契約中の物件は戸建てが13.4%、コンドが2.3%の減少です。しかし、前月比ですと、戸建は11.55%、コンドは6.7%の上昇です。
ホノルル・ボード・オブ・リアルターズは、これについて、市場が堅調であると述べていますが、これは季節的な要因が大きいと思われます。グラフを見てもお分かりのように、ほぼ毎年12月が最低で、1~2月は上昇することが多いです。

このブログを動画でチェック