「トランプ大統領が、投資会社による一戸建ての爆買いを禁止するらしい」
「これでハワイの家も安くなって、私たちでも買えるようになる?」
2026年1月、不動産業界に激震が走りました。トランプ大統領が打ち出した「機関投資家による一戸建て住宅の新規購入禁止」という政策。SNSでは「これで庶民に家が戻ってくる!」と歓迎する声がある一方、専門家の間では「逆に家賃が上がるのでは?」という懸念も広がっています。今回は、このニュースの真偽と、私たちホノルル(オアフ島)の住民にとって、実際にどんな影響があるのかを分かりやすく解説します。
1. ニュースは本当? トランプ大統領は何をしようとしているのか
結論から言うと、本当です。トランプ大統領は2026年1月、自身のSNSで「企業ではなく、人々が家に住むべきだ」と宣言し、大規模な機関投資家(ヘッジファンドやプライベートエクイティなど)が一戸建て住宅を新規に購入することを禁止する方針を打ち出しました。
具体的なルール案
現在議論されている主な内容は以下の通りです。
- 対象: 100戸以上の住宅を保有する大企業。
- 禁止事項: 新たに一戸建てを買うこと。
- ペナルティ: 違反した場合の罰金や、既存の保有物件を10年かけて少しずつ売却させる義務など。
狙いはシンプル。「ウォール街の巨人が住宅を買い占めるのを防ぎ、一般の家族が家を買えるようにする」ことです。
2. ホノルルで「買い占め」は起きているのか?
「確かにホノルルでも、ブラックストーンみたいな巨大企業が家を買っていると聞くけど…」
その通りです。しかし、ホノルルでの彼らの動きは、アメリカ本土(アトランタやフェニックスなど)とは少し違います。本土では、普通の住宅街にある中古の一戸建てを、投資会社が「1軒ずつ」買い漁るケースが問題になっています。しかし、ホノルルでブラックストーンなどの巨大資本が持っているのは、主に「賃貸コミュニティ」です。
- Kalaeloa Rental Homes(カポレイ): 元海軍の住宅地だった約500戸のエリア。
- Kapolei Lofts(カポレイ): 約500戸の賃貸アパート群。
これらは「一戸建て」のように見える物件もありますが、実態は「巨大な賃貸団地」として運営されています。つまり、彼らは「一般人が買おうとしていた家を横取りした」というよりは、「賃貸住宅の大家さん」として存在しているのです。
3. 私たちへの影響は?「家賃高騰」のリスクに注意
もしこの規制がハワイで厳格に適用された場合、何が起きるのでしょうか? 3つのシナリオを予測します。
① 住宅価格は…残念ながら「暴落」しない
多くの人が期待している「住宅価格の低下」ですが、ホノルルでは限定的かもしれません。なぜなら、ホノルルの住宅価格が高い主な理由は「投資家の買い占め」ではなく、「圧倒的な土地不足」と「厳しい建築規制」だからです。機関投資家を締め出しても、本土からの富裕層や個人投資家との競争はなくならないため、劇的に買いやすくなるわけではなさそうです。
② 家賃が上がるかもしれない(要注意!)
ここが一番の懸念点です。もし投資会社が「もうハワイで賃貸経営はできない」と判断して撤退したり、新しい賃貸物件(Build-to-Rent)を作らなくなったりしたらどうなるでしょうか?賃貸物件の供給が減り、家賃がさらに上がる可能性があります。特に西オアフのようなエリアで、良質な賃貸を探すのが難しくなるかもしれません。
③ 「立ち退き」のリスク
もしブラックストーンなどが「保有している500戸の賃貸住宅を売却しなさい」と命令された場合、その物件は売りに出されます。買うお金がある人にとってはチャンスですが、現在そこに住んでいる賃貸のテナントは、退去を迫られる可能性があります。これは地域の居住安定性にとって大きなリスクです。
まとめ:ハワイにとっての「処方箋」となるか
トランプ大統領の政策は、アメリカ本土の一部地域では効果があるかもしれませんが、特殊な事情を持つハワイ市場においては「副作用」の方が強いかもしれません。
- 購入希望者にとって: ライバルが少し減るかもしれないが、価格が劇的に下がる特効薬ではない。
- 賃貸派にとって: 家賃の値上げや、物件不足に警戒が必要。
「企業を追い出せばすべて解決」というほど単純ではなく、ハワイの住宅問題の根深さが改めて浮き彫りになりそうです。今後の法案の行方に要注目です。
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