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サンアントニオ物件視察:軍人に貸したら未回収損なし

 銀河不動産の奥山社長との米国物件購入ツアー。ヒューストンを朝6時に出て、サンアントニオに着きました。エージェントのクリスタルさんは、IREM(全米不動産管理協会)のサンアントニオ支部からのご紹介です。奥山社長が自分用に買ったお酒をプレゼントして、喜んでくれました。

 この周辺はサンアントニオ南部、コンバースを言われる地域です。靴のコンバースとは関係なし。この周辺は、米軍基地が多いので、軍人の賃貸が多いそうです。軍人は、頭金ゼロのローンがもらえるので、家を買う人が多いです。しかし、この周辺の基地は、訓練場なので、1-2年しかいないそうです。そのため、訓練する上官は家を買っても、訓練される方は賃貸です。

 今日見る物件もすべて$25万前後。家賃はヒューストンと同じですので、収益率は同じです。違いは、こちらで$25万出すと、4LDKが買えるということ。

 クリスタルさんによると、この辺は地盤が砂地で傾くことが多いそう。私が最初に買ったロス近郊のパサデナの家も傾いていました。55ギャロン(約200リットル)の水槽を買って置いたところ、右と左では2-3センチ水嵩が違いました。

 次に買ったセントルイスの家はもっとひどく、ジャッキを借りてきて自分で直そうとしましたが、一つしか借りなかったせいもあり、上げているうちにメキメキ音がし始めたので、怖くなってやめました。家内は長男を妊娠中。地下室で作業をしていたのですが、家が崩れてがれきに生き埋めになったら、息子を一人で育てるのは大変だと判断した次第です。

 今住んでいるホノルルのコンドも傾いています。41階建てで、400戸あります。正面から見て、建物の中央辺りが沈んでおり、左右より少し低くなっています。外から見てわかるほどではありませんが、中に入るとわかります。地盤沈下が現在進行形であれば問題ですが、進んでいなければ、日本ほどは問題にされません。壁とかにひびが入っているかどうかに気を付ける必要があります。

 サンアントニオは人口増加で、現在米国で人口10位。その割にはダラスやヒューストンよりも安いです。ダラスやヒューストンも、他の大都市に比べるとずいぶん安い。

 軍人は、住居手当ももらっています。全部使い切る必要はなく、余った分はもらえます。家賃を滞納したことが上官にばれると困るので、ちゃんと払ってくれます。その代わり、どこかで戦争でも勃発して派遣されることになると、リースをペナルティーなしで解約できることになっています。そういう時は困りますが、滞納や退去の問題で悩まされることはありません。

 軍が基盤産業であるということは、とても魅力です。景気の影響を受けないからです。ハワイは、私が引っ越した1990年、軍産業の方が観光よりも大きな産業でした。その後、軍縮で観光業に抜かれましたが、ハワイにはなくてはならない産業です。

 サンアントニオは、ヒューストンよりだいぶん西にあるので、ハリケーンが来ることは少ないです。ヒューストンよりは、ちょっと乾燥している感じがします。

 サンアントニオは、全国で10番目の都市とは言え、都市圏で見ると、それほど大きくはありません。将来、州都のオースチンとつながって、一つの大都市圏になると言われていますが、現在はまだそれほど広がっていません。

 例えば、セントルイス市は人口$28万もありません。しかし、都市圏全体で見ると280万以上あります。サンアントニオ市は人口150万人です。でも、都市圏で見ると265万人で、セントルイスよりも少ないです。

 都市圏としては、サンアントニオは全国で24番目。ちなみにダラスが780万人で4番目。南部一です。ヒューストンは、市としては全国4番目で、南部一ですが、都市圏としては710万人で全国5番目です。今回行けませんでしたが、オースチンが240万人で27番目です。

 ホノルルは、ホノルル市と都市圏が同じなので、百万を切り、トップ50にも入りません。プロスポーツのチームがないのも当たり前。ライバルのラスベガスは230万人で、29番目です。

 医療がヒューストンの基盤産業であるという話を、以前のビデオでしましたが、サンアントニオもそうです。最近では、ITやサイバー・セキュリティーも進んでいます。

 観光も基盤産業の一つです。多分、最も有名なのはアラモの砦、アラモの砦は、もともとは18世紀にスペインの宣教師によって建設された伝道所でしたが、後に軍事要塞として使用されました。アラモの砦は特に1836年の「アラモの戦い」で有名です。テキサス革命中にメキシコ軍とテキサス独立派の間で行われたもので、テキサス側の守備隊が全滅するまでの13日間の激戦でした。この戦いは「Remember the Alamo(アラモを忘れるな)」というスローガンとともに、テキサス独立の象徴となりました。アラモの砦は現在、博物館として一般公開されており、多くの観光客が訪れる人気スポットです。

 もう一つはリバーウォークで、川沿いに設けられた遊歩道や散策路のことを指します。特に「サンアントニオ・リバーウォーク」は有名です。サンアントニオ川沿いに広がる美しい遊歩道で、レストランやショップ、ホテルが立ち並び、観光客に人気のスポットです。

 シーワールドは、サンディエゴにあるものが有名ですが、内陸であるにもかかわらず、サンアントニオにもあります。

 サンアントニオ・ミッションズ国立公園も有名です。18世紀に建てられた4つのミッション(伝道所)があり、2015年に世界遺産に登録されました。

 サンアントニオの気候は、夏が長くて暑く、冬は比較的温暖です。夏には40度を超える日もありますが、冬に雪が降ることはほとんどありません。

 残念ながら、日本からの直行便はありません。ロサンジェルスやダラスで乗り換えです。ヒューストンは直行便がありますので、その点便利ですね。

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サンアントニオ物件視察:軍人に貸すのがお得
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