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ダークストア(暗い店?)が都市をむしばむ ーブルームバーグー

コロナ過で、食料品をネットで注文して届けてくれるスーパーが増えました。もちろん、店に出向いて自分で買い物をすることもできます。しかし、欧米の大都市で、ネット販売だけで客が来ない店が増えています。そのような店をダークストアと呼びますが、窓や明るい照明が要らないからでしょうか。今日は、このような店舗が都市にどのような影響を与えるかを、ブルームバーグの記事から検討します。

ダークストアとは?

ゲティール、ゴーパフ、ジョーカー、ゴリラズなどのこれらの新規事業は、ニューヨークだけでも何十軒もの店舗を開き、数百店舗に伸ばす予定です。アマゾンも、2020年、ブルックリンでホールフーズ(スーパー)のダークストアを開店しました。従来のスーパーでも配達してくれますが、1~2時間かかります。ダークストアは15分ですし、シェア獲得のために今は配達料も安く、あるいは無料でしているので、利用する人が増えているのです。シェアが増えると、一人当たりの注文の額は少なくても、同じ地域に住む複数の顧客に同時に配達することができ、コストが削減できるのです。

ダークストアにコンバートされた元Kマート

ソフトバンクが投資しているドアダッシュも、新規参入しました。ドアダッシュは、今まで既存の店舗やレストランの商品を届けるだけでしたが、自社で店舗を持ち、その配達も始めるようになったのです。となると、ドアダッシュは既存の店舗やレストランと競合することになります。

ソフトバンクのビジョンファンド、オープンドアとドアダッシュの成功で回復

私はいつも散歩がてらにスーパーで買い物をしていますので、このようなサービスを使ったことはありませんが、私のようにほとんど自宅で仕事をしている人間にとって、非常に便利なサービスであることは容易に想像できます。ブルームバーグの記者は、ズボンをはく必要もないと冗談を言っていますが、私は、温かいハワイで一日中Tシャツとパンツ一枚で過ごすことが多いので、これは納得できます。

ダークストアが不市場に与える影響

 しかし、人が来ない店を店舗と呼べるのでしょうか。土地利用規制が厳しい米国では、ダークストアが店舗とみなされるのか、流通センターとみなされるのかによって、どこに店舗を設けることができるかが決まるはずですが、それはまだはっきりしていないようです。これらの店舗は、早く配達しなければなりませんので、倉庫街にあったのでは、住宅街からは遠すぎるのです。

上が現状、下が専用車線付道路(ニューヨーク市草案)

ダークストアが増えると、原付、スクーター、自転車、ロボットなどが道路を埋め尽くすようになるのではないかと懸念されます。解決案として、それら専用の車線も提案されています。また、コロナで打撃を受けた従来の店舗は、ダークストアとの競争に負けて閉店し、街には空き店舗が増えるでしょう。ダークストアは、客が来ませんので、通常の店舗のように見栄えの良い物件に高い家賃を払う必要はないのです。

フィラデルフィアに本社があるゴーパフの運転手が24時間のスト

さらに困ったことに、都市社会が、商品を届けてもらう中高所得者層と、届ける低所得者層に分かれてしまうかもしれません。ゴーパフは8月に配達人の賃金を下げ、11月末に、時給$20と、一定以上の就労時間の保証を要求する24時間のストがありました。

都市のウォーカビリティー・インデックスとダークストア

私はホノルルのダウンタウンに住んでいます。ほとんどの用事は、歩いて15分以内で済みます。ウォーカビリティー・インデックスと言う言葉がありますが、暮らしやすさの観点から徒歩圏内の施設充実度を評価する指標です。ウォーカビリティーが高いと、二酸化炭素削減にも役立ち、住みやすいのです。しかし、ほとんどの都市において、ウォーカビリティー・インデックスが高いのは都心周辺のみです。

車の要らない15分都市が都市計画の新しいユートピア

その改善策として、ポートランドやデトロイトなどで、中心街でなくても、15分以内に歩ける(1キロ)、あるいは自転車で行ける(5キロ)、もしくは公共交通手段で行ける(10キロ)範囲内に、必要な施設の多くを設ける都市計画が進んでいます。米国は車社会ですので、15分以内に車で行けるようにすることはそれほど難しくはありませんが、徒歩や自転車や公共交通手段でそれを達成するのは、密度の高いヨーロッパより大変です。

しかし、ダークストアはその逆なのです。自分が15分以内にどこにでも行けるというのではなく、15分以内に何でも届けてもらえるということなのです。そのような地域社会はどうなるでしょうか。中高所得者層は自宅でパンツ一枚で過ごし、町にいる人の多くは買物客ではなく配達員と言う社会は、暗い社会かもしれません。

パン屋のオーナーと店頭でおしゃべりをすることもなく、次の客が待っている配達員に数秒の挨拶をしてそれで終わり。商店街には入ることもできないダークストアが立ち並び、老舗は店じまい。ブルームバーグの記事は、これをダーク・シティーと呼んで、警告を発しています。

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ダークストア(暗い店?)が都市をむしばむ
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