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ローラーコースターの好きな方は、レストランビジネスにご参入ください

 2021年は、コロナはもちろん、インフレや人件費の高騰など、予期できない紆余曲折に溢れた年でした。特にレストラン業は、一時的に規制が緩和され、経営が改善すると思った矢先に、コロナ変異株で再び客足が衰え、ジェットコースターのような上がり下がりの激しい一年でした。今日は、ハワイ・ビジネス・マガジンの記事から、2021年のレストラン統計と2022年の予想を探ります。

ローラーコースターの好きな方は、レストランビジネスにご参入ください(ハワイ・ビジネス・マガジン2022年2月16日)

フード・グールーズ・ハワイ・レストラン指標

 これは、フード・グールーズ・ハワイ・レストラン指標と呼ばれ、2021年の月間コロナ感染者数(赤線)と、レストランの一日の顧客数(青い棒グラフ)を比べたものです。顧客数と言っても、人数ではなく、組(グループ)の数です。概ね逆比例していますが、この一年を振り返ってみましょう。

 ハワイで初めてデルタ株の感染が発見されたのは2月でした。6-7月は、ワクチンを接種した米国人がPCRテストなしにハワイに出入りすることが許され、自己隔離もなくなりました。しかし、そのためか、7月は新規感染者が百人を超える日が続きました。8月には、イゲ州知事が、ハワイに来ないよう、観光客に呼びかけました。9月は、レストラン利用者がかなり減り、感染者も減りましたので、11月1日に、観光客を歓迎するようになり、レストランの規制も緩和したのです。12月はオミクロン感染が広がりましたが、あまり重症にはならないという理由で、爆発的に感染者が増えたにもかかわらず、客足はわずかに増えました。

フード・グールーズ・ハワイ・レストラン指標

インフレと求人難

 問題はコロナだけではありませんでした。全米レストラン協会によると、2021年は、食料品の卸売値も、人件費も、それぞれ9%の上昇です。ある知り合いの支配人の話によると、二人の従業員が、休暇を取ることができないと決まっている繁忙期に、休暇を取りたいと申し出たそうです。この二人のために例外を認めるわけにはいかないと述べると、いったん辞職して、また復職しますとのこと。ところが、戻ってきたときには12.5%の賃上げを要求したそうです。仕方なく、昇給して雇い直したそうですが、求人難を物語っている良い例です。

22年の予想

 しかし、22年は順調に客足が伸びるという予想です。地元客の多いレストランでは、リピーターを増やすためにどのようにして値段をお手頃価格に保つかが課題です。それに比べて、ワイキキその他のリゾート地域は、観光客の急増により、お値段のことはそれほど心配する必要はないとの予想です。お持ち帰りや出前の需要は、お店で自由に食事ができるようになっても、減らないと予想されています。

 以下は、より詳しい統計をまとめたものです。ファストフードは、上記のレストラン全体のグラフと同じパターンです。しかし、高級レストランとカジュアル・レストランは、毎四半期客数が伸びており、この傾向はこれからも続くと予想されます。ハワイで近くレストランを開業なさりたい方は、参考にしてください。

ファストフードレストランの一日の客数
高級レストランの一日の客数
カジュアル・レストランの一日の客数

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ローラーコースターの好きな方は、レストランビジネスにご参入ください
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