ハワイ最大の地主、ビショップ・エステートは、ハワイ先住民の教育のために作られた財団で、カメハメハ・スクールを運営しています。今日は、そのカメハメハ・スクールが、タワマンの新築でにぎわっているカカアコで新たに二つのコンドを開発することについてご紹介します。
カカアコのタワマン開発と言うと、その多くがハワード・ヒューズによるものです。ハワード・ヒューズが開発している地域は、カカアコの中でもアラモアナショッピングセンターよりですが、ビショップ・エステートの土地は、ダウンタウンよりです。
一つは、1.5ヘクタールのカフイナで、2棟物件です。43階建てのラマクは、120戸のアフォーダブル(お手頃)売り物件と、329戸の市場価値物件。32階建てのママルは、125戸のアフォーダブル賃貸物件と、273戸のアフォーダブル売り物件があります。全部で3,250平米の商業用スペースがあり、9階建ての1,000台以上の駐車場が予定されています。スタンフォード・カーが開発業者として選ばれたことが3月10日に発表されました。23年に着工、26年の夏に完成予定です。
もう一つのタワマンはアリアと呼ばれる複合ビルで、437戸の市場価値物件と40戸のアフォーダブル売り物件が予定されています。1階には325平米の商業用スペースがあり、2023年着工予定です。カカアコ地域の開発は、ハワイ・コミュニティー開発局の管轄下にあります。このプロジェクトは、当局の要件より50%広いレクリエーション・エリアと、70%広いオープン・スペースがあります。コバヤシ・グループが開発業者として選ばれたと、3月22日に発表されました。アリアは、年末には前売りに出される予定です。
これは、ビショップ・エステートが所有しているカカアコの土地の開発マスタープランです。既に開発が終わっているブロックもありますが、今回の発表はCのカフイナと、Iのアリアです。
カフイナは細い道路に囲まれており、立地はそれほど良くありません。カフイナにアフォーダブル物件が多いのはそのせいです。それに比べて、アリアはアラモアナ通に面しており、海もよく見えます。法律上、開発には、一定数のアフォーダブル物件が含まれていなければなりません。どのような開発においても、より立地条件の悪い場所にアフォーダブル物件を多く建て、良い場所は市場価値で売れる、より豪華な物件を建てます。
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