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2022年第2四半期のオアフ島オフィスレポート:空室率過去最高

 コリアーズ・インターナショナル・ハワイのオフィス市場レポートによると、2022年第2四半期のオアフ島オフィス空室率は14.18%に達し、過去最高です。報告によると、市場の第2四半期の正味吸収は-98,471平方フィート(9,148平米)で、今年前半の正味吸収は、-145,000平方フィート(13,470平米)です。

 報告は、今年もCovid-19が市場に影響を与え続けることは明らかだと述べています。感染率は5~6月と上がり続け、多くの事業所はハイブリッド勤務を続けなければならず、通常のオフィス勤務に戻る計画が遅れました。第2四半期のリース指標は後退したとの報告です。例えば、家賃は2四半期連続で上がりましたが、第2四半期の平均リース期間は41.42カ月に減りました。

 「2022年第2四半期の平均リース期間は、過去2年間の平均である40.01カ月を上回りました。しかし、現在の下降傾向が続けば、それは経済不安の高まりを反映するもので、テナントもオーナーも、長期的な金銭的コミットメントを減らしたいと願っていることを意味しています。」

 ブランドン・ベラ上級副社長によると、第2四半期の影響は、地域によって異なります。

 「今期のオアフ島オフィス市場はよくありませんでしたが、ダウンタウンのオフィスビルは安定していました。」

 報告によると、ホノルル中心街は、年累計では40,341平方フィート(3,748平米)減りましたが、第2四半期の正味吸収は、+514平方フィート(48平米)でした。ダウンタウンのオフィス市場はもともと悪かったのですが、底をついたということでしょうか。カカアコ・カピオラニ通・キング通が最悪で、正味吸収は-52,095(4,840平米)、それに続いてワイキキが-29,215平方フィート(2,714平米)でした。

 また、報告によると、最近の金利上昇で、世帯やビジネスの借入費用が上がり、インフレを抑えますが、それによって住宅購入、クレジットカード利用、企業資本支出が減退するでしょう。また、多くの経済学者が不況を予想していると述べています。

 「多くの米国の大都市オフィス市場は、パンデミックで失われたオフィス雇用がすべて回復されましたが、オアフのオフィス市場は、パンデミック以前の雇用レベルまで回復するのに3年以上かかるでしょう。コリアーズは、ビジネスがハイブリッド勤務に必要なオフィス面積を調整する中、オアフのオフィス市場は2022年を通して軟調になると予想しています。また、連邦準備銀行が米国経済をソフトランディングできなかった場合、その結果起きる不況は経済活動を弱め、オフィス雇用が衰退し、オフィス・リースも削減されるでしょう。」

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ホノルル2022年第2四半期オフィス市場レポート:空室率過去最高
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