クリスマスおめでとうございます。まずは短い近況報告から。
私は11月中旬に帰省し、3か月母の介護をしてくれた家内とバトンタッチ。家内は、言葉が通じないにもかかわらず、よく母の面倒を見てくれ、99歳の母もますます元気になり、体重も増えました。
しかし、家内は寒い日本にいる間、喘息が悪化しました。ハワイに帰って火山噴火があり、硫黄アレルギーの家内は、喘息の発作で夜中に救急病院へ。行ってなかったら危ないところだったと思いますが、今はもうほとんど回復しました。
最近ブログを更新してないと思っていらっしゃる方もおられると思いますが、私はIREM(全米不動産管理協会)から教科書の翻訳を頼まれ、忙しくてそれどころではありません。300ページ以上あり、期日は短く、しかも来年早々出張が多くて4週間ほどつぶれるので、今のうちにと頑張っているところです。
今から約15年前、あるキリスト教の団体のボランティアでインドのハイデラバードに行った時の話です。ご存じのように、インドにはカースト制度があり、主に四つの階層がありますが、そのどれにも入らない、日本の部落民のような人たちが多くいます。その人たちのための人道支援と宣教が目的でした。
ホテルに現地の方が迎えに来てくれて、ハワイのレイのようなものを私たちの首にかけてくれました。レイは輪になっていますが、これは2メートル近いものを首にかけるだけです。
ロビーに何十人もの若い中近東の女性がいて、「わー、きれい」と言って集まってきました。みんなスポーツウェアを着ていましたが、中にはかなりお化粧の厚い人もいました。私は、きれいなのは私じゃなくて花だと言うことは分かっていても、多くの若い女性たちに囲まれて、まるでセレブ気分。話を聞くと、イランの女子空手選手団だそうです。私たちが空手の御本家の日本人であると知って、ますます話が弾みました。
ハイデラバードの大会に着たそうですが、日本にも行く話があったそうです。しかし、ヒジャブ(イスラム教徒が女性の髪を隠すためにするスカーフ)をして空手をすることが日本では許されなかったので、断念したそうです。イスラマバードのように、~バードと言う名前の町は、イスラム教徒の町だそうで、ハイデラバードではヒジャブを着けても空手ができたのかもしれません。
私は、宗教や文化の違いに気を使って、「そのくらい許してくれればいいのにね」と言ったのですが、それに対する彼女たちの答に驚きました。
「こんなもの、私たちもしたくはないのよ。」
最近イランでヒジャブの着け方がよくないと言う理由で若い女性が留置されて、急死し、反政府デモが続いています。15年前は、この子たちは例外的な存在かもしれないと思っていたのですが、どうやらそんなことはなさそうです。
今年は、いや今年も、ウクライナでの戦争など、世界中で争いが絶えません。私たち一人一人が、世界の自由と平和のために、何か自分にできることをしていきたいものだと思います。
「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」
(ルカによる福音書2章14節、キリストの誕生を祝う讃美歌)