今日は、自分が米国の不動産を買って、自分が自分の紹介料をもらえるというお得なお話です。「そんな馬鹿な」と思わないで、最後まで見てください。
まず、紹介料がもらえるのは業者のみです。一般の方が、お友達を米国の業者に紹介して取引が成立しても、紹介料はもらえません。一般人に紹介料を払うことは違法ですので、ねだって業者の方を困らせたりしないでくださいね。
通常、業者は自分の顧客をアメリカの業者に紹介して、コミッションの一部をもらいます。25%が多いですが、もっとくれることもあります。この場合、紹介した業者が日本の業者であろうとアメリカの業者であろうと、関係ありません。ハワイのコミッションは、売りが3%、買いが2.5%ということが多いです。
米国の物件を売りたいという日本人の方は、米国の業者を既に知っていることが多いと思います。ですから、紹介料をもらうのは、米国で不動産を購入するという方を紹介する場合が多いでしょう。ということは、買い側の業者から紹介料をもらうことになりますので、2.5%の25%で、0.625%ということになります。
少ないと思うかもしれませんが、例えばハワイの場合、戸建ての中央値は100万ドルを超えています。仮に紹介した顧客が100万ドルの物件を購入した場合、紹介料は6,250ドルで、今の為替だと100万円近い額になるということです。
あまり知られていないのが、業者が自分で購入する場合で、自分を紹介したとみなされ、紹介料をもらうことができるのです。
だいぶん前の話ですが、私が自分の物件を売りに出した時、日本のある不動産業者が購入してくれました。その業者は、私を信用してくれて、買い側のエージェントは雇いませんでした。エージェントが自分の物件を売る場合、両手仲介はできません。仮にできたとしても、コミッションは自分が自分に払うことになりますので、意味がありません。
米国には、エスクロー(第三者預託)という仕組みがあります。不動産取引の一環として預託される信託口座のことで、買主と売主の間での金銭の移動や書類の手続きを管理し、取引が順調に進むようにします。エスクローは、売買双方の利益を守りつつ、不動産取引がスムーズに進行するように調整するのです。全ての条件が満たされ、必要な書類が整ったら、エスクローはクロージング(最終手続き)を行い、不動産の所有権が買主に移転します。
私は、クロージングの時に買主と一緒にエスクローのオフィスに行ったのですが、決算書に1万ドル近い金額の項目があるのに気づいた買主が、驚いた様子でした。自分が払わなければいけないと思ったのかもしれませんが、こんな高額な費用があるなんて知らされてなかった、と思ったのでしょう。
エスクロー・オフィサーは、「これはもらえるお金ですよ」と言って買主を安心させ、私が払った紹介料であることを説明してくれました。私は、紹介料を払うことを買主に告げてなかったのです。おかげで、購入費用はほとんどかかりませんでした。
業者が日本人である場合、紹介料をもらえるということを知らない人が多く、米国の業者はそれを知っていて、黙って何もくれないこともあります。契約をする前に、紹介料がもらえることを確認してください。
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