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ホノルル・ボード・オブ・リアルター 2019四半期レポート

四半期レポート

ホノルル・ボード・オブ・リアルターの月次報告を毎月このブログに載せていましたが、一か月くらいではほとんど変化はないので、今年から四半期ごとに変更しました。今回は19年の最初のレポートです。もう一つ変えたことがあります。今まで、一部しか訳していませんでしたが、今回からは全部訳すことにしました。もともとpdfファイルを日本語に変換しましたので、フォーマットが少し崩れて見にくいですが、ご了承ください。

ホノルル・ボード・オブ・リアリルター 2019年3月レポート

まず、ホノルル・ボード・オブ・リアルター会長のジェニーLブレイディーさんの解説から。

バイヤーにとってはチャンス

「春になってもオアフの住宅市場は健全で、今が好機です。在庫は安定して増加しており、全価格帯で多くのオプションを提供しています。また最近金利が下がり、バイヤーにとってはチャンスです。傍観ではなく、購入をするために必要な最初のステップは、ライセンスを持ったリアルターを雇うことです。」

今年の会長のブレイディーさんも、なかなかセールスがお上手のようです。確かに、まだ買い手市場とは言えませんが、バイヤーのオプションは増えていますし、金利の上昇も予測ほどではありませんでした。

安定した上昇

売買戸数(3ページ)は12月に比べて増えているではないかと思うかもしれませんが、1ページに載っている数は、前年比です。毎年12月は取引が少ないので、それと比べても意味はありません。

4ページの中央値の推移を見ても、ほとんど変化はありません。全体的な推移をみるには、25ページを見てください。細かな上下はありますが、全体的にはここ数年安定した上昇を続けています。金利が原因で下がるのではないかという懸念がありましたが、その恐れは若干緩和されたようです。

主な統計

売れ行きが渋り、在庫が増えているのにもかかわらず、成約までの日数(5ページ)は減っています。良い物件、適正価格の物件はすぐに売れるということでしょう。

8ページの在庫物件数÷月間売買数は、今の調子で物件が売れ続けると、何か月で在庫がすべて売れてしまうかという期間です。6か月くらいが均衡の取れた市場だと言われていますので、まだまだ売り手市場ということになります。

12ページの売買契約後も内見を継続というのは、売買契約が成立した後も、ローンが下りないなどの理由でバイヤーが買えなかったときに備えて、物件の内見を続ける件数です。

高額物件は早く売れる??

16ページの価格帯別の成約までの日数ですが、190万ドル以上の物件が、2年前の73日から28日まで安定して減っており、他の価格帯と変わらなくなっています。次ページのマンションでも同じことが言えそうです。しかし、22ページを見ますと、在庫は1年分以上あります。これも、良い物件、適正価格で売りに出る物件が早く売れ、そうでなければなかなか売れない実情をよく表していると思います

逆に安いものがなかなか売れませんが、これは土地付きではない場合が多いというのが、その理由ではないかと思われます。

ホノルル・ボード・オブ・リアルター 2019年3月レポート