Youtubeで不動産コラムをながら聴き

タイでの8回目のボランティア活動

タイで過ごす年末

私はハワイで不動産の仕事をしながら、キリスト教会のボランティア活動をしています。その一つがタイの孤児院の訪問で、毎年1回、通常クリスマスの時期に行くようにいています。今年も家族その他の人たちとタイに来て、今タイでこのブログを書いています。クリスマスも正月も、タイで過ごすことになります。

 

少女たちのセーフハウス

孤児院はミャンマーとの国境に面するメーソットという市にあり、一つは女の子専用のセーフハウスで、人身売買や家庭内性的暴力などの犠牲者になりそうな少女たちの孤児院です。現在、8人の少女が住んでおり、私もその一人のフォンちゃんのサポートをしています。もっとサポートがあればより多くの女の子を受け入れることができるのですが、少しサポートが減っており、新しく受け入れるということはしていません。一人の女の子をサポートするのにかかる費用は、月$100ほどです。

フォンちゃんの家庭は決して貧しくはないのですが、妹さんが小人症で、ご両親はフォンちゃんに妹の世話をさせ、学校も、妹が通うようになって一緒に通学するようになりました。そのため、二人とも同じ学年で、フォンちゃんは20歳で高校を卒業することになります。私もご両親に会ったことはありますが、どうやらそのような精神的虐待の原因はお父さんにあるようです。孤児院と言っても、両親とも健在だが家庭環境が悪い子や、片親しかいないので育てられない子たちも多くいます。数年前に買ってあげた洗濯機が壊れていたので、買ってあげました。

財政難の続く孤児院

もう一つ、男女共用の孤児院があり、15人の子供たちが住んでいます。結構大きな建物なので、支援さえあれば、もっと多くの子供たちを助けることができますが、もともと建ててくれた米国の教会の宣教師の方が引退してから、新しく寄付金を募ることが難しくなり、寄付を止める人はいても始めてくれる人がいないので、かなりの財政難が続いています。こちらも経費はセーフハウスとほぼ同じで、月$1,600ほどですが、全然足りないので私たちの教会もその補填をしています。

私が以前働いていた教会の信徒さんが、今、タイのチェンマイに住んでおり、人身売買の犠牲になっている子供たちを助け出し、保護する活動をしています。この施設は、かなり大きくて、聖書や英語などの教育や、職業訓練を提供しています。そのための費用は、続けて半永久的に寄付してもらうのではなく、ある程度まとまった額を寄付してもらい、それをもとに事業を始め、その収益で賄われています。

このようにすれば、メーソットの孤児院も寄付に頼らなくてもよくなり、自分たちが稼いだお金で運営しますので、金銭的にも自分で責任を負うことになります。私もその方が良いと考え、できれば来年の春にでももう一度タイに来て、メーソットの牧師さんとチェンマイの施設を見学したいと思っています。

山岳部族の人道支援と布教活動 

この地域は山岳地帯の少数民族が多く、まだ昔ながらの生活をしています。毎年クリスマスにそれらの村を一つ一つ訪ねて行って、人道支援をし、布教活動をしています。今年行ったのは、カレン族の村で、道なき道を4時間ほどドライブして、やっとたどり着きました。トラック10台分の物資を持って行ったのですが、かなり遠くの村から来てくれる人もいるので、私たちの分も含めた食料品も持って行かなければなりません。そのほかにも、たらい、ござ、歯ブラシ、タオル、ジャンパー、草履などの生活必需品を持って行きます。食事はタッパーに入れて配り、タッパーはそのまま持って帰ってもらいます。


物資を配っているところ。息子はこのステージの下で寝泊まりしました。

タイの教会に、元薬剤師と、看護師がいるので、彼らが村人を一人ずつ問診して、必要な薬を渡していきます。子供たちは、まだまだ新しい村の小学校で勉強しますので、タイ語を話すことができますが、大人の多くはカレン語しか話せません。ですから、通訳をしながらの問診で、かなり時間がかかります。

夜は子供たちの余興と聖書の話です。45百人くらい集まったでしょうか。この村には、昔建てたカトリックの教会があるので、信徒さんは少しいるようですが、神父さんがいないので、ミサは年に1回くらいしかないそうです。


集まったカレン人にお話しをするジョン牧師

私たちは泊まるところがないので、テントに二晩寝ました。息子は粗末な屋外ステージの下に寝ましたが、まるでホームレスです。夜はかなり寒くなり、私は4枚重ね着をして寝袋で寝ましたが、それでも寒かったです。もちろんお湯は出ないので、シャワーは、温かい昼間にしないといけません。トイレに大きなバケツやたらいが置いてあり、その中の水を汲んで浴びるだけです。

他にも書きたいことはいくらでもありますが、きりがないのでこの辺にしておきましょう。
寄付をしたい方はぜひご連絡ください。