ハワイのコロナ

新型コロナウィルス ハワイの状況

 3月になってから、ハワイでもコロナ・ウイルスのことが騒がれるようになりました。コロナに関しては、真偽のほどが分からない記事がネット上に氾濫していますし、私は、コロナに関して正確な情報を皆さんに発信できるような立場にはありませんので、控えていたのですが、要望もありましたので、身近な話を書くことにしました。まずは、321日付のイゲ・ハワイ州知事からの「自己隔離命令」と、同22日付のコールドウェル・ホノルル市長からの「外出禁止・在宅勤務命令」の一部を訳して掲載しておきます。 

イゲ・ハワイ州知事:自己隔離命令

 

202034日、ハワイ州知事は、COVID-19のパンデミックに対応して、緊急事態宣言をし、2020319日には、アメリカ合衆国大統領が、国家非常事態宣言をいたしました。COVID-19の蔓延を阻止するための努力の一環として、2020321日に、知事は、ハワイ州に来る全ての人に、自己隔離することを命令し、COVID-19に関する規則を採択しました。

 

知事の宣言とCOVID-19に関する規則に準じて、ハワイ緊急管理機関 (HIEMA) は、ここに、以下を順守することを命じる:

 

1. 空港から、指定された隔離場所、つまりハワイ州農業省動植物宣言用紙に記入が義務付けられている場所に、直接行かなければならない。(訳注:海外からハワイに行く場合、動植物を無断で持ち込めないことは皆さんご存知だと思いますが、米国本土からでもできませんので、それに関する書類に、ハワイでの滞在先などを含めた情報を記入しなければなりません。

2. 14日間、あるいはハワイ州滞在期間、どちらか短い期間、指定された隔離場所にとどまらなければならない。

         a. 居住者である場合、指定された隔離場所とは住居である。

         b. 訪問者である場合、指定された隔離場所とは、ホテルの部屋か、賃貸宿泊施設である。

         c. 指定された隔離場所を出られるのは、医学的な緊急事態か、医師の診療を受ける場合のみである。

3. プール、会議室、フィットネスセンター、レストランなどの公共の場所を訪れてはならない。

4. 医師、医療介護提供者、HIEMAディレクターによって指定された隔離場所に入室する権限を与えられた個人以外、指定された隔離場所の内外を問わず、訪問者を許してはならない。

5. ホテルあるいは賃貸宿泊施設が明記した、隔離に関するすべての規則や手順を、順守しなければならない。

本命令に従わなかった場合の罰は、$5,000以下の罰金か、一年以内の懲役、あるいはその両方である。

 

 コールドウェル・ホノルル市長:外出禁止・在宅勤務命令

 

コロナ・ウイルス2019感染症の原因となるウイルス(以降「COVID.19」)は、特にグループで集まるときに容易に伝染し、COVID-19の蔓延を減速して、新規患者の流入に対処する公立と私立の医療介護提供者の技量を守り、公衆衛生と安全を守ることが不可欠である。

 

COVID-19の原因となるウイルスの急速な蔓延のリスクと、特にウイルスに弱い人や医療介護提供者などの市民を守る必要性の故、本命令は、市のどこであろうと、必要不可欠な仕事や政府のサービスを提供する活動、または住宅も含め、必要不可欠な公共のインフラ建設をする以外、全員が避難する、つまり、自宅にとどまり、在宅勤務することを義務付けるものである。本命令は、2020323日、月曜日4:30 p.m.から有効となり、20204304:30 p.m.まで続くが、例外と具体的な条件は、以下の通りである。(以下は、省略)

 

これらの命令の違反は、軽犯罪として罰することができ、$5,000以下の罰金、1年以下の懲役、あるいはその両方である。

 早期の緊急事態宣言

私が最初にコロナ・ウイルスの影響を実感したのは、36日でした。4日にハワイ知事とホノルル市長がそれぞれ緊急事態宣言を出したのを受けて、ホノルル・ボード・オブ・リアルターから、従業員以外の事務局立ち入り禁止のメールが来たのです。以前ブログにも書きましたか、私は、24日に、日本の不動産業者の方数名と、ハワイで勉強会を開き、その通訳をすることになっていたのですが、その一つが、ホノルル・ボード・オブ・リアルター事務局でのMLS勉強会でした。

その日、勉強会を依頼していたエスクローと権原保険の会社からも、お断りの連絡が来て、勉強会中止を余儀なくされました。今現在は204人ですが、当時のハワイ州の感染確認者は、まだ3-4人程度だったと記憶しています。ちなみに、私が帰省している愛媛県の感染確認者は現在4人ですが、油断はできないということが、これを見てもお判りでしょう。

仕事環境や生活の変化

それからしばらく、それほど急激な変化はなかったのですが、上記の二つの宣言が発表され、事態はより深刻になりました。高校教師をしている長男は、自宅からネット授業。ホームレス・シェルターのクリニックで働いている次男は、今週末から土日も出勤してコロナ患者のスクリーニングをします。彼は、N95という、人に感染させないだけでなく、自分にも感染しないかなり高価なマスクを以前から一箱持っていたのですが、職場でマスクが足りなくなったので、大した数ではありませんが、全部寄付しました。

軍人ではありませんが、陸軍工兵部隊で働いている三男も、在宅勤務です。私の家にホームステイしているカピオラニ・コミュニティー大学(州立短大)の学生さんも、ネット授業になり、ハワイにいる意味がなくなりましたので、帰国して授業を受けることにしました。私が所有している分譲マンションの入居者も、小さなナイトクラブを経営していますが、店を閉めて収入がありませんので、4月の家賃が遅れるとのこと。延滞料などは心配しないように伝えておきました。

観光業に頼るハワイは、人口約140万人で、愛媛県とほぼ同じですが、コロナの影響で、既に8万人の人が解雇されたそうです。米国では、景気刺激策として、4月早々大人一人$1,200、子供は$500給付されることになっています。それだけでは足りないでしょうから、銀行には不履行になっても差し押さえ手続きを待つこと、家主には滞納を理由とした退去命令を待つことを各州が勧めています。

帰省の決意

ハワイ時間で22日、日本時間で23日に、日本政府からも重大な発表がありました。米国から26日以降に帰国・来日する人は、公共交通機関を使わないで帰宅して自己隔離するのでない限り、国が指定する場所で2週間隔離されるというのです。

私は、5月に日本でIREMCCIM年次総会の通訳の仕事があり(結局延期されたのですが)、そのために2週間も監禁されたくはないので、翌日切符を購入し、その翌日帰国して、「無断」で入国できる最終日に間に合ったという次第です。来週97歳になる母に何かあっても、すぐに帰れないという状態では困りますので、帰省することにしました。ハワイに不動産のお客さんはいますが、今取引するのは難しいということでしたので、ハワイにいてもできる仕事はほとんどありません。

コロナでイライラしている人、恐れている人へ

日本がハワイやメインランドのようにロックダウンしなくて済むことを願うと同時に、アメリカのように対処が遅れて大変なことにならないことを祈っています。最近、周りに、コロナのことでイライラしている人、あるいは恐れている人がいらっしゃるので、何度か、神学者ラインホルド・ニーバーが祈ったとされている「静穏の祈り」を教えてあげたことがありました。すべてをあきらめるのではなく、またすべてに文句をつけるのでもなく、今の自分にできることは何か、また何が本当に大切なのかを、静かに考えることが必要な時かもしれません。

 

神よ、変えられないものを静穏に受け入れる寛大さを、
変えるべきものを変える勇気を、そして、

その二つを区別する賢さを与えて下さい。