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アメリカで別荘需要が激増!パンデミック下に起こった変化とは

パンデミックの最中、別荘売買激増-NAR(全米不動産協会)レポートより

 このタイトルを見て、何を想像なさるでしょうか。コロナでバケーション・レンタルが減り、ローンが払えなくなって安売りしている物件を、投資家が買い漁っているのでしょうか。今日は、別荘が多い地域が少ない地域より不動産の景気が良いこと、現金で購入する人が多いこと、またホットな市場について、NAR(全米不動産協会)の記事より解説します。

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パンデミック最中のアメリカで別荘売買激増

別荘の売買仲介の割合が激増

 NARの統計によると、2020年は中古住宅の売買が5.6%増えましたが、別荘は16.4%上昇しました。これは、今年になっても続いており、1~4月は、中古住宅の売買が前年比で20%増えたのに対し、別荘は何と57.2%の上昇率です。別荘の売買が中古市場全体に占める割合は、2019年1~4月は5%でしたが、今年は6.7%です。

線グラフは別荘の売買が全体に占める割合の推移(2016-2021)
棒グラフは、別荘の売買数の推移

日本とは違うアメリカ人の休暇の過ごし方と意識の変化

 日本人とアメリカ人とでは、休暇の過ごし方が違います。日本人の場合は、いわゆる観光地に旅行することが多いですが、アメリカ人の場合は、それほど有名なところではなくても、自然に囲まれた田舎で釣りや読書を楽しみながら、ゆっくりと過ごすことも多いです。別荘はそのためのもので、観光地に行くのならホテルに泊まればいいのです。

しかし、パンデミックで別荘の利用の仕方が変わりました。別荘を買えるだけの経済力のある人は、在宅勤務のできる仕事をしている人が多く、別荘を購入して、コロカ渦中の大都市を離れたようです。

別荘の多い郡で中古住宅の取引が増加

 米国は、多くの場合、州の中に郡があり、郡の中に市がありますが、郡は全国に3千以上あります。住宅在庫の20%以上が別荘である郡が323あり、全体の10.3%を占めています。これを見ても、アメリカ人の別荘好きが分かります。

その中から、別荘の多い郡106と、少ない郡1060を比較したところ、中古住宅の売買は、少ない郡が11.2%の上昇にとどまったのに対し、多い郡は、倍以上の24.2%でした。中央値の上昇率も、少ない郡は10.1%、多い郡は14.2%でした。2020年の成約までにかかる日数は、少ない郡が30日であったのに対し、多い郡は59日でしたが、前年比で前者は8日間短縮にすぎなかったのが、後者は13日間でした。別荘の多い郡は、田舎が多いので、別荘以外の住宅の需要がそれほど大きくないことが、成約までの期間が長い理由でしょう。

別荘を買う人の多くが現金で購入したのはなぜか

 また、別荘は現金購入が多く、今年の1~4月は、中古市場全体で22%でしたが、別荘は53%でした。また、頭金の額も多く、20%以上の頭金を払う買主は、中古市場全体では49%ですが、別荘は77%でした。これは、今に始まったことではなく、別荘を購入できる人は、お金持ちが多いということです。しかし、去年は現金購入が少し減ったのに対し、今年になって急増しているのは、今年株を売り、利益を確定した人が多かったからではないかと思われます。

緑:別荘の現金購入の割合の推移(2016-2021)
青:全中古市場の現金購入の割合の推移

アメリカで別荘に人気の地域はどこ?

 取引数と価格の上昇、成約までの日数がどれだけ短縮したか、また別荘の数をもとに、トップ1%の市場(約30郡)を特定したところ、16の州にまたがっています。名前を連ねてもいいですが、元々郡の名前は知られていないことが多く(例えばロサンジェルスはロサンジェルス郡ですのでわかりますが、シカゴはクック郡)、また田舎が多いので、全部書いても皆さんが知っている郡は多分一つもないでしょう。

残念ながら、ハワイには1郡もありません。高級別荘地から田舎町までいろいろで、30の郡の住宅中央値は、アメリカ人なら誰でも知っているマーサズ・ヴィンヤードの$140万から、誰も聞いたことのないヒューロン湖岸オスカダ郡の$107.500まで、色々です。

2021年も別荘購入が増え続けているのはなぜ?

 2020年に別荘を購入した人が増えたことは分かりますが、今年になってさらに増えているのはなぜでしょうか。この記事はそれについては触れていませんが、パンデミックが引き金になっているとすれば、バケーションが主な目的ではなさそうです。フェイスブックなど、大会社の多くが在宅勤務の継続を発表する中、別荘でワーケーション(仕事をして過ごす休暇)を楽しむ人が増えているということだと思われます。

職場に行かなければならない用事があれば、それほど時間をかけないで行けることが必要で、大都市からそう離れていない市場が多く、ハワイでは遠すぎるということでしょう。そういえばパンデミック以前、日本人向けに「ハワイでワーケーションを」という宣伝を見かけて、ちょっとピンときませんでしたが、上手くいったのでしょうかね。

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今日は、別荘が多い地域が少ない地域より不動産の景気が良いこと、現金で購入する人が多いこと、またホットな市場がどこにあるかについて、解説しました。このチャンネルではハワイでのオープンハウスの様子や、アメリカ・ハワイの不動産マーケットの情報をお届けしています。アメリカの不動産に興味のある方、ハワイで不動産を持ちたい方は是非チャンネル登録をお願いします。

アメリカで別荘需要が激増!パンデミック下に起こった変化とは
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