今日は、2021年7月のホノルル・ボード・オブ・リアルターズの住宅市場統計を、グラフや表を見ながら解説します。取引戸数、中央値、成約までにかかる日数、新規売り出し物件数、売出価格と実際の売却額の比率、人気地域などについて説明し、ちょうど中央値で売れた家とコンドをご紹介します。
ホノルルの住宅市場統計 2021年7月
ホノルルの戸建て・コンドの取引数推移と中央値の推移
7月最大のニュースは、何と言っても戸建てとコンドの中央値が過去最高だったことです。戸建ての中央値は$992,500で、毎月のように記録を更新していますが、コンドは$475,000で、とうとう来たという感じ。パンデミックで人気が落ちたものの、戸建てが上がり過ぎて買えない人が多く、コンドも売れ始めたということでしょうか。戸建ての売買は404戸で、前年比11.9％増でしたが、コンドは671戸で、57.5％増です。
1987年からの取引数の推移（緑が戸建て、黄色がコンド）
戸建ての中央値は、先月を1.4%上回り、前年比では21.8％増。コンドは、2019年7月の記録、$461,500を2.9%上回り、前年比で8％増でした。
1987年からの中央値の推移
成約までにかかる日数
成約までにかかる日数は、戸建てが9日で先月より1日増えましたが、コンドは11日で、これはタイ記録です。
過去2年間の成約までの日数の推移
新規売出し物件数の推移
新規売り出し物件は、戸建てが前年比で11.1%、コンドは1.1%増えましたが、先月と比べると減っており、在庫不足の解消には程遠い数です。
過去2年間の新規売り出し物件の推移
売出価格の何%で売れたかの過去2年間の推移
戸建ての70%は売出価格より高く売れており、中央値の$992,500以下のものに限ると、79%です。コンドは38%ですが、去年の7月は14％にすぎませんでした。
売出価格の何%で売れたかの過去2年間の推移
オアフのどの地域の物件が良く売れているのか
中央値以上で戸建てがよく売れているのは、ノースショア、カイルア、ハワイカイ、ダイヤモンドヘッド地域で、中央値以下のものが多いのは、リーワード、ワイパフ、エヴァです。コンドは、メトロ（市内）の人気が根強く、7月は218戸売れて、127.5％増です。
住宅価格の中央値の家はどんな家？
先月のレポートでも、これからはコンドが上がると予想したばかりですが、これほど急に中央値が上がるとは思いませんでした。戸建ての上昇もいつまで続くのでしょうか。もうすぐ百万ドル突破です。
中央値とは、売れたすべての物件を高い順に並べてちょうど真ん中に来る物件の価格です。6月は451戸売れたので、ちょうど真ん中とは226番目の物件でした。しかし7月は404戸で、偶数ですので、ちょうど真ん中の物件と言うのはありません。このような場合は、202番目と203番目の売却価格の平均が中央値になります。今月は、その二つの家をご紹介しましょう。
https://propertysearch.hicentral.com/HBR/ForSale/?/Results/MLSNumber/202112097/202112136
パールシティーの家は、$995,000で売れた３LDKで、アロハ・スタジアムの近くです。写真を見てもわかりますが、敷地は800平米以上あって広く、築面積は150平米ほどです。1965年築で、それほど良い状態ではなく、売り出して3週間後に売出価格で成約しました。
エヴァ・ビーチの家は、築浅の４LDKで、$99万。この二つの平均が7月の中央値の$992,500です。こちらは状態がよく、家もちょっと大きいですが、団地なので敷地は狭くて372平米。団地の組合費が3か月で$125です。きれいな家ですし、$95万で売りに出しましたが、1週間後$99万で成約しました。
中央値の$47.5万で売れたコンドは4戸あります。場所はダウンタウンに2戸、島の中央のミリラニに2戸です。2番目のホノルル・タワーは、私が住んでいるコンドで、このユニットは、同じ２LDKでもバスルームが2つあるので、私のユニットよりはちょっと大きめ。私のユニットを買いたい人がいたら、いつでもご相談に乗りますよ。同じダウンタウンでもハーバースクエアはまさにど真ん中。１LDKで狭く、71年築と古いですが、高いのは場所のせいでしょうか。
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今日は、2021年7月のホノルル・ボード・オブ・リアルターズの住宅市場統計を、グラフや表を見ながら解説しました。
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