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アロハスタジアムが住宅に

アロハスタジアムは、以前アメリカンフットボールのオールスター戦にも使われていた時期があり、私も観戦したことがあります。日本から来られる観光客の方は、スポーツ観戦よりも、フリーマーケットの会場として親しんでこられた方が多いと思います。しかし、老朽化が進み、再開発される予定です。2023年着工予定で、工期は3年ですので、まだ先の話ですが、今日はその計画について解説します。

ハワイ州のサイト: 40万平米、35,000席、開発第一段階8万平米以上
州からの直接投資$3.5億以上、スタジアム工期3年、経済効果$10億以上

ハワイの住宅難解消のために

 スタジアムの敷地は98エーカー(約40万平米)もあり、その約4分の1がスタジアムの再建にあてられます。州による直接投資は$3.5億以上、経済効果は$10億以上と見込まれています。残りは、住宅や商業施設が予定されていますが、オアフ島の住宅難を解決するため、特に低所得者向けの住宅をこの場所で提供しようという動きがあります。

フー・ファム氏は、フェイスアクションと言う非営利団体のハウジング・ナウ委員会の委員です。変な名前の団体だと思うかもしれませんが、顔のfaceではなく信仰のfaithです。

彼によると、3人の元ハワイ知事が、この土地は住宅としてのみ使われるべきだと、公式文書に特記しているというのです。つまり、小売物件はオンラインショッピングの影響で需要が減っており、ハワイのオフィス物件も稼働率が高いわけではありません。しかし、住宅難は過去の知事の時代から悪化し続いている問題ですので、彼らの考えに従うべきだと言いたいのでしょう。

https://www.faithactionhawaii.org/

ハワイ州ビジネス経済開発観光局の2019年の調査によると、オアフ島は、5年間、5,200戸ずつ低所得者向け住宅を開発しなければ、需要に間に合わないという結果でした。ここで言う低所得者とは、所得中央値の80%以下ですので、貧困層だけではありません。

https://www.hibudget.org/

ハワイ予算政策センターのリサーチャー、アージュナ・ハイム氏は、ハワイ公共住宅局の2021年9月までの議事録を調べ、予算が通ったプロジェクトが全部建ったとしても、435戸に過ぎず、2019年の調査で必要とされた数の8%に過ぎないと述べています。オアフ島で過去5年間に建てられた低所得者向け住宅は3,982戸で、この調子で行くと、向こう5年間に必要な住宅を建て終わるのに32年以上かかることになります。

オアフのお手頃物件開発は需要のほんの一部しか満たしていない(ハワイ公共ラジオ2021年12月29日)

州は、現在3社に開発の提案見積を依頼していますが、それには、低所得者向け住宅建築要件はありません。今後、知事やその他の機関が何らかの要件を付け加える可能性はあり、フェイスアクションなどの団体の意見もヒアリングがあるでしょう。私は、州政府に任せておいたのでは絶対に間に合わないと思いますし、価格は、住宅価格であろうと家賃であろうと需給で決まると思いますので。とにかくどんどん建ててほしいと願っています。

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アロハスタジアムが住宅に
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