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短期バケーション・レンタル物件でパーティーをさせないセンサー ーインマンー

ホノルルでは、2019年にバケーション・レンタルの法改正があったばかりですが、ブランジアーディ新市長は、規制をさらに強化する予定です。その目的の一つは、バケーション・レンタル止めさせることによって、ホノルルの住宅不足を緩和することです。もう一つは、近隣住民をうるさい観光客から守ることですが、今日は、その解決手段として考案されたパーティー・スクワッシャー(パーティーを終わらせるもの)について解説します。

どんちゃん騒ぎになる前に、パーティー・スクワッシャーが
短期バケーション・レンタルでのパーティーを狙い撃ち(インマン)

AirB&Bのパーティー禁止はほぼ不可能

もう大分前の話ですが、私の株のファンドマネージャーが売った彼の自宅は、当時ハワイの戸建て売却価格の記録を塗り替えたほどの豪邸でした。彼は、AirB&Bを使ってその自宅を貸したこともあり、有名な映画俳優が借りてくれたこともあったそうです。しかし、AirB&Bの株には投資しないとのこと。近所迷惑になることが多く、将来、人気が落ちるだろうとの意見です。

AirB&Bは、一定の条件を満たさないパーティーを禁止していますが、施行はほぼ不可能です。特に地元の若い人が借りるときは要注意で、オーナーによる顧客のレビューを参考にして審査しているそうです。それでも過去2年間で、オーランドで5人、サクラメント、モンテレー、サニーヴィルで各一人ずつ、パーティーで始まった喧嘩などが原因で殺人事件の犠牲者が出ています。

銃撃殺人事件は、AirB&Bのパーティー禁止規則の施行が
困難であることを示している(インマン2021年8月10日)

パーティーのトラブルで仲介会社が訴えられる

これはもちろんAirB&Bだけの問題ではありません。最高級住宅街として知られるベバリーヒルズの物件の賃借人が、借りた豪邸を貸パーティー会場として運用していました。ある犯罪組織が、メンバーの出所祝いにその豪邸を借りたのですが、喧嘩が始まって、一人が殺され、もう一人が重傷を負いました。賃借人だけでなく、賃貸仲介をしたコンパス(米仲介フランチャイズ)とそのエージェントも、持ち主に訴えられました。

賃貸物件でパーティー出席者が射殺された件で、
コンパスが訴えられた(インマン2021年4月27日)

パーティーが開かれていないか監視するサービス

殺人事件とまでは行かなくても、短期バケーション・レンタルでパーティーをされると、近所からのクレームだけでなく、モノが壊れたり盗まれたりすることが多いのです。これをどうにかしようというのが、ブルーズーという会社のパーティー・スクワッシャーです。位置情報を使って、敷地内に何個のスマホ、タブレット、コンピューターがあるかをモニターし、設定した数以上になると警報を送ってくれます。

Party Squasher

保険割引などの特典も

また、いくつかの保険会社と提携し、バケーション・レンタル物件用の保険を割り引いてもらうことができます。例えば、リラックス・ダメージ・ウェイバー社は、保険料を15%割り引いてくれるだけでなく、補償額を$1,000上げてくれます。また、この保険会社は利益分配制度があり、会社に一定以上の利益があった場合は、それを被保険者に配当してくれますので、保険金をケチられるリスクが低いのです。

それだけではありません。スーパーホグ社は、保険をかけてくれるだけでなく、宿泊者の審査もしてくれます。一泊$3.50(15泊以降は無料)の手数料がかかりますが、パーティー・クラッシャー利用者は15%の割引です。

SafePro Partners

センサーは、1戸当たりの初期費用が$50、年間$199で、戸数が増えると割引があります。保険料の割引を考えると、高くはありません。短期バケーション・レンタルを運用なさっている方は、ご検討なさったらどうでしょうか。私のファンドマネージャーは、このサービスが出たからと言って、AirB&Bの株を買うことはないと思いますが…。

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短期バケーション・レンタル物件でパーティーをさせないセンサー
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