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タイで10回目のボランティア活動

 皆さん、遅ればせながら、クリスマスおめでとうございます。まずは近況から。私は、母の介護で仕事ができないので、ハワイの不動産の免許は停止しました。しかし、ハワイやアメリカの情報はこれからも発信していきたいと思いますので、来年もよろしくお願いします。

 約1年ぶりに、またタイにボランティア活動に行きました。今回のメンバーは、次男や常連のNさんやHさん以外に、Nさんのお友達二人と、私の知り合いでIREMジャパンの会員二人、全部で8人です。

 着いた翌日、さっそく宣教師のマイクさんが運営している水耕、魚の養殖、ニワトリなどを見学に行きました。これは、彼が助けているグレイスハウスと言う女子専用の孤児院をサポートするためのプロジェクトです。

 水耕は、鳥などに野菜を食べられないようにするために、ハウスで栽培しています。マイクさんが英語を教えている小学校の先生や生徒さんも手伝ってくれて、かなり本格的な施設が完成し、年末には1回目の収穫ができるとのこと。水耕野菜はきれいなので、通常より高く売れるとのことです。小学校が助けてくれているので、給食用に一部を安く提供するそうです。

 養殖は、水耕のために借りた土地にもともとある小さな池で魚を飼っているだけで、水が濁らないようにエサは与えていません。自然に大きくなるのを待っていますが、売れる大きさまで育つのは来年だそうです。ニワトリは、卵用と食用二種類。

 マイクさんのクラスに、よく欠席する女の子がいて、先生が訪ねて行ったところ、家族がホームレスになり、生活が安定していないとのこと。今は、誰の土地とも分からないところに掘っ立て小屋を建てて住んでいるのですが、見つかったらいつ追い出されるか分からないそうです。

 そこで、借りた土地にプレハブの小さな家を建ててあげて、月2万円ほどの給料を払って、水耕や鶏の世話をしてもらうことにしました。家賃はタダで、食料も一部自給自足できますので、2万円でもなんとかやっていけるとか。水耕は、それほど手間がかからないので、他の仕事に就くことも可能でしょう。ここからの収入は、グレイスハウスを卒業した子の大学資金に使われる予定です。

 小学校が遠いので、子供さんの送り迎えのために、10万円程度の中古のバイクを寄付してくれる人を探しているそうです。

 10年近く前に購入の援助をしたグレイスハウスの裏の土地は、浸食のせいか、地面が低くなり、毎年のように雨期に洪水になるそうです。グレイスハウスに降る雨水が裏の土地に流れないようにするため、配管工事をして、埋め立てをしたいと言うので、その費用を寄付しました。

 グレイスハウスでも、教会が運営しているもう一つの孤児院、ホーム・オブ・ホープでも、鶏を飼い始めました。自立のための一つの手段です。どちらも、毎日40個以上の卵が取れ、孤児院で食べた残りを、30個入りのパックにして、毎週10パック教会で売っているそうです。1パック120バーツ、約480円で、スーパーよりは安いですが、市場よりは高い値段。それでも、孤児院をサポートするために、毎週、教会員が買ってくれるそうです。

 しかし、これはホーム・オブ・ホープの運営に必要な月1,500ドルのほんの一部に過ぎません。業務用のコーヒーメーカーを買って、教会の礼拝後に1杯140円で信徒さんに売り、信徒さんが所有している近所の土地でもコーヒーの屋台をしようかと考えているそうです。

 しかし、この土地は大通りに面していないので、買ってくれるのは近所の人たちだけでしょう。タイには、そのような店はよく見かけますが、あまり儲かっている様子はありません。初期投資が少ないので、リスクも低いですから、実際にやるのであれば援助しようと思っています。

 グレイスハウスでは、コンクリートで作った水槽で魚の養殖を試みましたが、水が臭くなり、2日に一度水を換えなければならないので、魚を1度売っただけで取りやめ。エサ代を考えると、ほとんど儲からなかったそうです。ホーム・オブ・ホープには、敷地にもともと小さな池があり、そこで養殖をしてしていますが、マイクさん同様、自然に大きくなるのを待っているだけです。

 母にショートステイに入ってもらって、10日ほどの旅行でしたが、とても忙しくて充実した楽しい旅でした。

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タイで10回目のボランティア活動:二つの孤児院のサポート
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