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ホノルルのコンド中央値過去最高:2024年12月

 今日は久しぶりにホノルル・ボード・オブ・リアルターズの報告について解説します。2024年12月のものですが、12月だけでなく、24年全体の報告も含まれています。

 オアフの住宅市場は2024年を前向きな勢いで終え、戸建とコンドの両方で前年と比べて成長が見られました。金利が7%近くにまで上昇したにもかかわらず、戸建ての売買件数は25.3%、コンドは18.8%の増加です。

取引件数(緑:戸建て、黄:コンド)

 価格中央値も上がりました。戸建は中央価格が$1,054,500に達し、2023年12月と比べて5.8%の上昇です。コンドは新記録で$540,000、前年比で5.9%の上昇となり、2023年3月に記録した最高値$536,000をわずかに上回りました。

過去3年間の中央値

 売出物件数は一年を通して増加し、戸建は12.2%増、コンドは29.2%も増えました。また、戸建の売買契約数は6.6%増加し、コンドは6.9%増加しました。

新規売出件数

2024年統計

 2024年のオアフ住宅市場は、依然として住宅価格が高すぎて一般市民が購入できないという問題があるにもかかわらず、回復の兆しもあります。

  • 2024年末の統計データによると、オアフの住宅売買は前年比で1.7%増加しました。これは主に戸建の取引が9.1%増加したことによるもので、コンドは2.5%の減少となりました。
  • 戸建の中央値は4.8%増加し、$1,100,000に達しました。一方、コンドは1.3%の増加で$515,000です。
  • 戸建とコンドミニアムの新規売出はそれぞれ13%と18.9%増加しています。
  • 在庫は前年よりも多く、戸建は675件で、前年比12.5%増、コンドは1,928件で、前年比56.2%増です。12月の在庫がわずかに減っていますが、これは年末に売りに出す人が少ないためです。増加傾向は一目瞭然ですが、まだ価格を下げるだけの圧力はないようです。
在庫

 2024年の売買の大部分は、百万ドル未満の戸建でした。これらの家は総売上の約40%を占めています。一方、百万ドル以上の中高級市場では、取引が19.2%増加しました。コンドの売買も50万ドル以上の価格帯で増加し、低価格帯よりも多く売れました。これは、低価格帯の古いコンドの保険料が自然災害で急騰したことが一つの原因かもしれません。

戸建価格帯別取引数
コンド価格帯別取引数

 2024年、戸建の取引の29%が売出価格を超えて成立しました。これは2023年と同じ割合ですが、コンドは16%に減少し、2023年の21%に比べて下がりました。また、過去2年間で月々のコンド共益費が大幅に増加しました。

売出価格の何%で売れたか

 2022年と2024年の年間売上統計によると、ワンルームの月々の共益費は28%、1ベッドルーム、2ベッドルーム、3ベッドルーム以上のユニットは17%から23%増加しました。2年間の上昇率としては非常に高いですが、先述した保険料とインフレが大きな原因かと思われます。

1987年以降の中央値の推移(戸建てコンド

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ホノルルのコンド中央値過去最高:2024年12月
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