今日は、2022年1月のホノルル・ボード・オブ・リアルターズの住宅市場統計を、表を見ながら解説します。取引戸数、中央値、在庫、売出価格と実際の売却額の比率、人気エリアなどについて説明し、ちょうど中央値で売れた家とコンドをご紹介します。
22年1月の戸建ての中央値は、先月同様、8月の新記録$1,050,000と並び、タイ記録でした。去年の同時期に比べて18.9%の上昇です。年累計は、1月ですので、1月の統計と同じです。戸建ては在庫が0.8か月分しかなく、これは先月の新記録に並ぶタイ記録です。売出価格より高く売れた物件は61%で、前年比で24.5％増です。
コンドの中央値は＄510,000で、新記録です。コンドの取引数は、552件で、21年に比べて40.8%増えており、去年からの傾向が続いています。その割にはなかなか値段が上がらなかったのですが、戸建てが買えない中間所得層が、金利が上がる前に買い急いだのではないかと思われます。特に、$70万以上のコンドは、去年の3倍売れています。売出価格より高く売れた物件は39%で、去年より9％増えており、特に$40~60のお手頃物件にその傾向が強く見られます。今、確実に買っておきたいということでしょう。
中央値の物件紹介
それではいつものようにちょうど中央値で売れた物件をご紹介しましょう。今月の戸建ては、中央値の105万ドルで売れた物件が7戸あります。地図で見ると一目瞭然ですが、地図右下にあるセントルイス・ハイツの大規模修繕を必要とする物件以外は、島の中部のミリラニや西部のカポレイにあります。それだけ遠くに行かないと、$105万では買えないということです。
コンドは、中央値の$51万で売れた物件が5戸ありました。これも戸建同様、全部郊外の物件で、郊外によく見られるタウンハウスです。タウンハウスは、比較的広く、共益費が安いことがメリットです。
