ホノルル・ボード・オブ・リアルターズのオアフ住宅市場レポートは、何か変わったことがあるときのみご報告していますが、その前にちょっと近況報告。私はまた帰省して母の看護をしています。これでまた当分オープンハウスのご紹介ができなくなるのが残念です。4月7日は母の100歳の誕生日でした。とっても元気です。
先日、タイでのボランティア活動についてブログを書きましたが、孤児院で唯一サポーターが見つかっていなかったクワンカオちゃんのサポーターが見つかりました。ビデオを見てくれたIREMジャパンのメンバーの方です。今年になって4人の女の子のサポーターが見つかりましたが、全員サポーターはIREMジャパンのメンバーです。ありがとうございます。
ホノルル・ボード・オブ・リアルターズによると、2023年3月は、戸建てもコンドも売買件数が先月に比べて約36%増加したと報告しています。しかし、2月は毎年件数が少なく、3月が2月に比べて増えるのは当たり前なのです。2月に売れた物件というのは、ちょうどクリスマスから正月の時期に契約をすることになるからです。過去3年間のグラフを見ても、1月と2月が最低で、3月に回復するのが分かります。
売買件数
月間売買件数の比較で大切なのは、前年比で、上記の表を見ても分かるように、戸建ては26.5%減、コンドは33.9%減です。
中央値
先月のレポートで特質するべきことは、中央値です。戸建てもコンドも、1月2月よりは上がりましたが、戸建ては前年比では5.8%減です。表にもあるように、去年は$1,150,000でしたが、今年は$1,083,750に下がりました。しかし、前年比で5.8%減というのは、一時期よりは回復しており、それは中央値が1~2月より上がったことを見ても分かります。
驚くべきはコンドで、2022年6月の$534,000を0.4%上回って、$536,000の過去最高値を記録しました。前年比だと4.5%もの上昇です。いくつかの報道を見ても、その理由に関して触れているものはまだ見当たりません。戸建てが買えなくなって、コンドがよく売れるようになったことは確かですが、これほどの高金利の中、過去最高値を上回ると言うのは驚きです。
戸建ての価格帯別の売買戸数
3月は、売れた戸建ての58.5%が$百万を超えました。中央値が$百万を超えていますので、当然、売れた物件の半分以上は$百万以上だと言うことになります。その反面、$60~80万の価格帯が、唯一実数で昨年度を上回っており、17戸から29戸に増え、70.6%増です。$80~100万も全体の4分の1以上を占めていますが、$60万以下の物件がほぼゼロですので、$百万未満の物件は、全部足しても41.5%に過ぎないと言うわけです。
売出価格の何%で売れたか
戸建てもコンドも、売出価格以上で売れた物件は去年に比べて激減しており、戸建ては35%、コンドは41%でした。去年はそれぞれ74%と65%でした。
在庫
戸建ての在庫は、$80万台が去年の25から76に増え、ほぼ3倍です。コンドは、$40万以上が前年比で39%増えています。
新規売出し物件
新規売り出し物件は、先月と比べて戸建てが25.8%、コンドが14.5%増えました。しかし、前年比ではどちらも約28%減です。
いつもちょうど中央値で売れた物件をご紹介していますが、先月は戸建てもコンドも、はありませんでした。